梅田園は江戸時代(元禄)の頃より昭和中期にわたり「桑苗」の栽培を主とする、およそ13代続く「農家」です。曾祖父・弥次郎の頃より、毎年その桑苗を宮内庁に献上し、それを引き継いだ祖父・2代目弥次郎は、東京都桑苗組合長を務め、業界の振興・発展に大変熱心だった事から、勲五等瑞宝章を授与されました。宮内庁への桑苗献上は、現在も引き継がれていますが、戦後、社会状況等が大きく代わり、それに伴う当園の生産主軸は「桑苗」から、他の生産物へと移行し、昭和48年頃より、複合経営としての植木生産を始め、その数年後には、殆どの樹種を苗木から自己生産し、およそ60種以上の樹木を出荷する現在の植木生産専業農家となり、現在に至っています。
街路樹等の公共緑化木から庭木に至るまで、あらゆる需要に対応できる事を目標に、都内他市町村や他県まで圃場を拡大し、「緑の供給基地」として、積極的に取り組んでいます。
この立川市では、当園の主要作目でもあるケヤキの並木を至る所で見る事ができます。当地域の黒ボク土壌で育成され、質・量ともに全国一と言われるケヤキは、立川市の古くからの主要生産物なのです。
当園では、その土壌を生かし、直立するケヤキに着目し、「接木繁殖」により、「優良樹形ケヤキの系統」の育成に力を注いできました。その結果、現在では「立川ケヤキ」として大阪万博を始め、全国に流通しております。近年では、ケヤキの良さをそのままに狭い空間の緑化にも対応した品種改良に成功し、「ムサシノケヤキ」として全国に向けて出荷しています。
立川市では、植木生産技術向上を目指し、洋風建築や町並みに用するコンテナ栽培や新品種の生産、確実で効率的な生産技術の取り組みが盛んに行われています。
およそ25年前よりお茶小売業を始めた事から、「植木の梅田園」と「お茶の梅田園」の2本柱で成り立っております。
祖父の茶園で丹誠こめて作られるお茶のみを販売しております。
お茶産地北部「狭山」ならではの、たっぷりとした葉肉がついた茶葉で作られる独特な味わいとコクのある「狭山茶」を全国へお届けしています。